「成しとげる力」永森重信

あまり存じ上げていない方でしたが、
ビジネス界隈ではよく名前の聞く凄腕経営者だと。
日本電産の創業者でということと、
タイトルを見て、一度読んでみようという気になった。

「成しとげる力」ですよ?
成しとげていない人には書けないタイトルですよね。

2時間半ほどかな?で読み終えることができます。

本の帯に書かれていた内容(丸写しです)↓↓↓

最高の自分をつかめ! 悔いなき人生を歩め!
およそ半世紀前、たった4人で立ち上げた会社を、従業員11万人を超える「世界一の総合モーターメーカー」へと成長させた「経営のカリスマ」――永守重信。
その類いまれなる経営手腕の根っことなる〝人生哲学〟とは何なのか?
苦難に正面から向かい合い、挑戦し続ける〝行動力の源〟はどこにあるのか?
つねに実業界を牽引し続ける著者が、いますべてを語り尽くす
23年ぶりに書き下ろした自著、ついに刊行!

プロローグ

日本電産は森永さんが28歳の時、京都の6畳一間から4人でスタート。
小さかったが、「気概と執念」だけは負けなかった。
→中小企業ではなく、兆円企業をつくる!(最初からすごい決意。孫さんみたい)

信念
信念として、困難は必ず解決策を連れてくる(困難と逆境がチャンス!)
→しかし、実際困難にぶつかったときは、ものすごく臆病になるが、悩み、苦しみ、考え抜く。らしい。

気概
どうせやるなら、どんな分野でも一番をめざせ!!

意識改革
世界一の企業を目指すにあたり、一番注力したことは、
→人の意識を変えること(意識革命)
→大きく変わるのは、何かで一番を目指しているとき
→働く社員の意識をかえれば会社は甦る。
→どんな人材でも磨けば光る。
→とにかくやる気のある人材を採用し、徹底して鍛えた

人生の7割は運、3割は努力
会社経営をしていて、運が7割ということを感じる。
だが、その7割をつかむために死に物狂いの努力が必要

成しとげる力をつけるには
①つね日頃からの努力と準備
②「先優後楽」の生き方(先に苦労すれば後で報われる)
③どんな時も前向きに未来を見据えて夢を語る(これが最も大事)
→分不相応でもよい。大言壮語でよいから大きな夢を描き、あきらめず持ち続けること
 そして倦まず弛まず努力を続けること

エピローグでだいたいの人柄が分かった。
・とにかく一番を目指すこと
・大きな夢を持って努力すること
・意識改革が最も大事
・自分なりに考え抜いている
・小さい頃の反骨精神から今の気概が身についた

1章 一番を目指せ!力はあとからついてくる

・子供のころから1番になることしか考えていなかった
すごい精神力だよね、これはどこからきたのかな?
創業当初から、10年後に京都で一番いいところに本社を、30年後に京都で一番高いビルを、50年後に売上一兆円企業に
この一番を目指す心は、母親から学んだ。人の倍働けとも

・貧しい中、小3の頃、裕福な友達の家庭に触れたとき、社長になる決意をする
(その友人の父が社長をしており、社長になるとこんなに裕福になれるのかと憧れ)

・尊敬する人→京セラの稲盛和夫(ずっと目指してきた)

・自分の強みを分析
→どの分野でもトップランナーの真似をして、独自のアレンジを加えて一位を目指す

・ポジティブ思考
→できないとおもうより先に、「できる」と100回唱える
→世界レベルになるには3倍の努力が最低必要。
→日本電産”三大精神”の一つ「すぐやる、必ずやる、できるまでやる」
※所々でしかこの三大精神の話が出るので、2つまでしか載ってないw

2章 苦労に飛び込め!やがて人生は輝く

・人生は良いことと悪いことの半々だと思っている。
→創業時、信頼は0だが、自身だけはあった(この自信も成功のポイントだろう)。
 今きつければあとで必ずいいことが来る

・小さいころ教師にえこひいきされたことが、反骨精神を培った。
→すごくつらい思いをしたが、見返すつもりで、壁にその先生の写真を貼り努力した

・オムロンの立石さんは恩人
→大切なのは気概と執念を教わる。
→徹底して自分の頭で考える。

・原点回帰
→何か壁にぶちあったたら、本社の1Fロビーで展示をみて原点に戻る。

3章 機微をつかめ!人の心はうごく

・心の機微をつかむには、良く相手をみて叱るときは厳しくしかり、その3倍ケアをする
→人間関係はどれだけ長い時間一緒の時間を過ごしたかが大事

・”三大精神”のもう一つ「知的ハードワーク」
(ここでやっと2個目が出たw)

・リーダー論
→大きい目標を成しとげるために必要なのは「訴える力」
→メンバーの心をどれだけゆさぶり、突き動かせる力があるか
 ありのままを伝える、夢を語る
→リーダーは明るい未来を描いていないといけない

4章 変化をとらえよ!大きくみて小さく歩め

・世の中を見る「鷹の眼」(10年後を見据える目)
→これがあると、今自分が何をすべきかが見えてくる。

・ゆでガエルになるな(マンネリ、あきらめ、怠慢、妥協、おごり、油断)
 熱湯に入れるとすぐ出るが、ぬるま湯からだんだんあったかくしていくとそのまま茹で上がって死ぬたとえ

・長時間労働→知的ハードワークの時代

・「虫の目」でどんな小さな変化も見逃さない。

※ここで過去の永森さんが語られる
・高校生で学習塾の経営→大卒時の3倍くらいの給料(もうヤバイよね)
・大学生で株式投資→学習塾で稼いだお金で投資を始める
・社会人で資産1億円(くそヤバイ)→しかし、大勝負し500万まで減少
→それから自分の資産以上に勝負しないとか、質素な考え等が身についたらしい
・大学時代のあだなはかまぼこ。かまぼこの用に丸くなり、机にしがみついて勉強していた(猛勉強野郎)

5章 人を育てよ!時代は大きく変わる

今、永森さんが最も力をいれているのは大学教育革命

・人材の意識
人が中々採用できないときに取った手法は、自分で育てること
優秀な社員の共通点は何か考えた→「声が大きい、出勤が早い、食事が早い」
→これまじかって思うけど、真剣に考えて実行したらうまくいったらしい
 大事なことはしっかり自分で考えること(仮説を立てて全力でやる)

・優秀な経営者15人の共通点
①人一倍働くことを苦にならない
②個性が強い(変人レベル)
③人が好きでどんどん会う

・どんなことも自分毎として受け止め、対処すると強くなり、人間的に成長する。

・教育革命
雑談力、ディベート力、英語力など必要

エピローグ

いかに悔いなき人生を送るか
→絶対に実現したい夢をもち、これだけは成しとげるという気概と執念をもち
 日々を生きること

まとめ

ふむふむ。

孫さんや稲盛さんたちに似ている気がした。
少し、思想性は低い気がしたが。。(いや上からですいません)

とにかく一番をめざすこと。

そして大きな夢をもって(人に語り)、めちゃくちゃ努力すること

どんな困難でも楽観主義で進むこと

このあたりが永森さんの生きざまと感じた。

少し、見えない力を信じているとこともある(あまり宗教的ではないが)

そして、自身の経営から学んだ人材育成を
大学教育の現場に活かしたいと思っておられるようだ。

ここから最も大事だなと思うのは
一番を目指す心。
これが大きな成長の要因だろうな。

有難うございました(^^♪

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